生活の中のさまざまなのれん
のれんの起源は、一説によると縄文時代からと言われています。
当時の竪穴式住居の入り口を塞ぐものとして、また防寒や風除けとして使われていたそうです。
時代は進んで平安時代。
この頃からのれんは庶民の日用品として、風雨をしのぐためや間仕切りとして使用されたといわれています。
室町~江戸時代には、風除け、砂除け用ののれんに店名を記し、商店の入り口に垂らすなどして、宣伝広告の目的にも使われ始めたそうです。
こうやって連綿と使われ続けてきたのれん文化は、現代にも息づいています。
宣伝用品として、間仕切りやインテリア装飾用のタペストリーとしてなど、さまざまな用途に利用されています。
とくに商店ののれんは、その店の顔ともなるものですから重要です。
そば屋などの老舗商家で、長年よく勤めた店員などに新たに店を出させ、同じ屋号を名のらせ、資金援助をしたり、得意先を分けたりする「暖簾を分ける」という言葉にも使われています。
のれんとは、客を呼び込み、店の魂を受け継ぐ、商店の命ともいうべきものなのですね。
そこに染め抜かれた店名は、その店の心と誇りを表わしているのだと思います。